江戸川区の瑞江駅前にあるひきこもりの方向けの居場所「よりみち屋」に行ってきました。こちらは日本一の訪問医療施設の代表者としても有名な山中光茂さんが実践されている、ひきこもり支援活動の一環として、江戸川区から委託を受けて運営されている場所になります。
スペースに入るとすぐ駄菓子屋コーナーがあって、昔懐かしく可愛い駄菓子がたくさん売っています。その奥には右手が居場所スペースで、左手がカウンセリングルームになっているみたいです。居場所スペースには、不登校児童と思われるお子さんと、当事者の方と思われる方が楽しそうに二人でゲームをして遊んでいました。
山中さんは私の所属している社会活動団体の講演会でご挨拶させて頂いたご縁のある方です。とにかく本当に素晴らしい方で、人生を通して「他者の幸福に貢献できることは何か?」を追及され続けていらっしゃいます。子供の時には世界平和を実現するために外交官を目指され、実際外交官試験も合格したのに、研修中に教官から「外交官の仕事は外交を通して日本の国力を上げることだ」と言われてあっさりと辞めてしまい、その後医学部に入りなおして、アフリカのエイズ被害の多いエリアの国際支援活動を長く務められ、帰国後は「家で安らかに死にたい」と希望される方の願いをかなえるために、終末訪問医療に注力されて、今もまだ24時間365日求められればご自身でも訪問医療を行っている方です。そのような姿勢が共感を呼び、1事業所では日本最大の訪問医療件数を誇る施設を江戸川区で運営されています。
その医療施設で得た利益を、社会福祉に還元する活動を並行して行っておられ、その一つがこの「よりみち屋」とのことです。山中先生の講演でお聞きする前から、実は居場所で知り合いになった当事者の方から素晴らしい施設が江戸川区にあるよ、とお聞きしていたので、前々から訪れたいと思っていた場所でした。
施設長をされている方やスタッフの方ともお話させて頂きましたが、急に押し掛けた私に対しても本当にご丁寧にご対応頂きました。山中先生にも感じた自然なホスピタリティを感じる方々で、きっとこんなところで働けたら幸せなんだろうな、と感じさせて頂きました。
正直山中先生ほどの徹底的な人生の追及が私にできるかと言われたらその自信はまったくありませんが、これからも刺激を頂けるロールモデルのお一人として、注目し続けたいと思っています。

